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- お茶や汁物でむせる
こんなお悩みはありませんか？
- お茶や汁物を飲むとよくむせてしまう
- 食事中に咳き込みやすい
- 以前より飲み込みにくくなったと感じる
- 飲んだ後に声がかすれることがある
- 食べ物を飲み込むと胸や喉につかえるように感じる
- むせていないのに肺炎を繰り返している
これらの症状がある場合、飲み込みの機能が低下していたり、誤嚥のリスクが高まっていたりする可能性があります。放置すると肺炎などの重い病気につながることもあるため、早めの診察が大切です。気になる症状をお感じになられたら、自己判断せずに晃司歯科医院までお気軽にご相談ください。原因をしっかり調べ、必要な治療やリハビリテーションをご提案いたします。
お茶や汁物でむせるときに考えられる病気や状態
嚥下機能の低下（加齢による変化）
高齢になると、のどの奥の感覚が鈍くなったり、息を吐き出す筋肉が弱ったりします。そのため飲み物を飲み込む際にスムーズに気管を防げず、むせやすくなります。
脳卒中や神経疾患による影響
脳梗塞や脳出血の後遺症、またはパーキンソン病などの神経疾患がある場合、延髄や脳の働きが低下して「むせ」が起こりにくくなります。特に「むせが出ない誤嚥（不顕性誤嚥）」は肺炎を引き起こすリスクが高いので注意が必要です。
不顕性誤嚥（むせない誤嚥）
感覚が弱っているために、食べ物や唾液が気管に入ってもむせないことがあります。これが続くと、口の中の細菌が肺に入り込み、「誤嚥性肺炎」を繰り返す原因となります。
筋力の低下
横隔膜や肋骨の筋肉、腹筋など、強く息を吐くための筋肉が弱くなると「むせる力」が足りず、食べ物を気管から押し出せなくなります。特に病後や体力が落ちているときに起こりやすいです。
水分摂取時のむせ（液体誤嚥）
お茶や汁物などの液体は、のどを通過するスピードが速いため、筋肉の反応が間に合わずに誤嚥を起こすことがあります。この場合には「とろみ」をつけるなど、飲み込みやすい工夫が効果的です。
むせの原因と予防の工夫
食べ物やお茶、みそ汁などを飲み込むときに「むせ」たり「せき込む」といった経験はありませんか？
飲み込みの動作を「嚥下（えんげ）」といい、加齢や疾患によって飲み込む力が弱まると、嚥下障害が起こることがあります。
「むせ」自体は病気ではなく、
体が異物を外へ出そうとする防御反応です。
しかし、むせやすさが続くと食事がとりにくくなったり、脱水や低栄養、さらには誤嚥性肺炎や窒息といった命に関わる合併症につながったりする可能性もあるため注意が必要です。
「むせ」は体を守る反応
食べ物や飲み物は通常、喉頭蓋（こうとうがい）というフタの働きで気管に入らないように守られています。飲み込む瞬間には喉頭が上に動いて食道が開き、スムーズに食べ物が通過するよう「嚥下反射」が起こります。
ところが加齢や疾患によって唾液が減ったり、噛む力・反射神経・筋力が低下したりすると、この反応が十分に働かず誤嚥が起こりやすくなります。脳卒中や神経疾患、認知症、薬の副作用も原因となることがあります。
食生活でできる工夫
水分の多い果物や、具と汁が混ざった味噌汁などはむせやすいため注意が必要です。一度に多くを口にせず、ゆっくりと飲み込むことが大切です。むせている最中に水を飲むのはかえって危険で、誤嚥を助長する場合があります。呼吸が落ち着いてから水分を摂りましょう。また、飲み込みやすくする工夫として、水分にとろみをつける方法も効果的です。
トレーニングと口腔ケアの重要性
「むせやすくなった」と感じるときには、食生活に気を配るだけでなく、喉や舌の筋肉を鍛えるトレーニングや口腔ケアをおこなうことが予防につながります。
パタカラ体操や舌の運動、発声練習は嚥下に必要な筋肉を鍛え、唾液の分泌も促します。定期的な口腔ケアは、口の中を清潔に保つだけでなく、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。
姿勢も大切なポイント
食事中の姿勢は飲み込みやすさに大きく影響します。あごを過度に上げたり、足を組んだりする姿勢はむせやすくなるため、正しい姿勢で食事をとることを心がけましょう。食前に体操や口腔ケアを取り入れることも効果的です。
晃司歯科医院では、大阪市淀川区東三国で嚥下機能に不安を抱える方や誤嚥が心配な方に対し、検査・指導・リハビリを通じてサポートしています。歯科往診口腔ケアサービスにもご対応しておりますので、ご家族に飲み込みのしづらさや誤嚥の心配がある方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。