口が臭い・どぶ臭い

歯周病

歯周病菌が作り出す「メチルメルカプタン」や「硫化水素」が強い臭いの原因です。深い歯周ポケットは細菌の温床となり、悪臭が発生します。

虫歯や歯根のトラブル

虫歯や神経の腐敗、膿がたまっている場合も強い口臭が出ます。また、不衛生な入れ歯、金属の詰め物や被せ物の隙間も原因になります。

食べ物・飲み物・喫煙

ニンニク、ネギ、アルコール、タバコなどは一時的に口臭の原因になります。通常は時間とともに消えますが、口臭対策グッズや歯磨きで軽減できます。

生理的な口臭

起床時、空腹時、緊張時などに唾液が減少すると発生します。これは一時的なもので、食事や歯磨きで解消されます。

強烈な臭いを発生させる原因物質

歯周病菌は、食べかすや歯垢に含まれるたんぱく質を分解する際に「揮発性硫黄化合物（VSC）」を発生させます。代表的なものが、硫化水素（卵が腐った臭い）とメチルメルカプタン（玉ねぎが腐った臭い）です。これらはどちらも強烈で、周囲の人にすぐ気づかれるほど不快な臭いを放ちます。

初期の歯周病でも口臭は発生

歯周病による口臭は、病気が進行していなくても起こります。「まだ軽いから大丈夫」と放置すると、臭いがさらに強くなるだけでなく、歯ぐきの腫れや出血、歯の動揺など症状の悪化にもつながります。特にメチルメルカプタンは強い臭気を放ち、「どぶ臭い口臭」の大きな原因とされています。

根本改善には歯周病治療が必要

ガムやマウスウォッシュなどの口臭対策グッズは、一時的に臭いを抑えるだけで根本解決にはなりません。歯周病による口臭を治すためには、歯科医院での専門的な治療が不可欠です。歯石やプラークを徹底的に除去し、歯周ポケットの細菌を減らすことで、臭いの元から改善することができます。

唾液を増やす習慣

唾液にはお口を洗浄する自浄作用があります。

• キシリトールガムを噛む
• よく噛んで食事をする
• 唾液腺のマッサージをする

といった習慣を取り入れると、口臭予防に役立ちます。

口臭対策グッズの活用

市販のガムやタブレット、スプレーの中にはハーブやお茶エキス配合のものがあり、一時的に口臭を抑える効果があります。強い臭いの食べ物を摂ったあとなどに利用すると安心です。

歯科医院でのプロフェッショナルケア

口臭の大きな原因となる歯石やプラークは、ご自宅のケアだけでは完全に落とせません。定期的に歯科医院でクリーニングを受け、細菌を減らすことが大切です。目安は4か月に1回程度の受診がおすすめです。