年代別治療

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どうして年代別治療が必要なのか

年代によって注意するべきお口の病気が違うからです。

年代ごとにかかりやすい病気が異なるため、ライフステージに合わせた治療や予防、メインテナンスが欠かせません。

歯を抜くこと=必ずしも悪いことではない

「歯を抜きたくない」という気持ちは誰もが持つものですが、抜歯が他の歯を守る手段になることもあります。
例えば、親知らずが奥歯に悪影響を及ぼし歯周病が進行している場合、そのまま放置すると奥歯まで失ってしまうリスクがあります。この場合、親知らずを抜くことで奥歯を守ることができます。また、噛み合わせが悪いまま放置すると、将来的に多くの歯を失うことがわかっています。受け口や出っ歯、開咬などの不正咬合を早期に改善するために行う抜歯は、むしろ長い目で見れば「歯を残す」ことにつながります。

一生の間に口腔内環境は変化していきます。

胎児期(妊婦さんへ)

妊娠中は体内だけでなく口腔内環境も変化し、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。特に妊娠性歯周炎が悪化すると、早産や低体重児出産のリスクが高まるため注意が必要です。

予防のポイント
  • 歯みがきができない時期でも、水やお茶で口をゆすぎましょう
  • 栄養バランスのとれた食事を意識しましょう
  • 妊娠安定期には歯科医院で予防ケアを受けましょう

新生児期(0~1歳)

生まれたばかりのお口には虫歯菌は存在しませんが、生活の中で感染が始まります。家族が虫歯治療を済ませておくことが大切です。

予防のポイント
  • ご家族そろって虫歯治療をおこないましょう
  • 赤ちゃんに唾液を介して虫歯菌をうつさないようにしましょう

乳幼児期(1~3歳)

乳歯は永久歯よりも弱く、虫歯の進行が早いのが特徴です。虫歯になる前の予防が重要です。

予防のポイント
  • 甘いものは控え、規則正しい食習慣を心がけましょう
  • 食後は歯みがきまたは口ゆすぎを習慣にしましょう
  • 歯科医院で定期的に予防ケアを受けましょう

幼少期(3~6歳)

この時期に歯みがき習慣を身につけ、親御様が仕上げみがきをしてください。クセ(指しゃぶり、頬杖など)が歯並びに影響するため、早めに直すことが大切です。

予防のポイント
  • 歯みがき習慣をつけましょう
  • 親御様の仕上げみがきを続けましょう
  • 気になるクセは早めに改善しましょう

少年期(6~15歳)

乳歯から永久歯に生え替わる大切な時期です。6歳臼歯の管理を徹底し、顎の成長をチェックするために歯科健診を受けましょう。

予防のポイント
  • 毎日の歯みがき習慣を続けましょう
  • 定期健診で虫歯や顎の発育を確認しましょう

思春期(15~20歳)

永久歯が生えそろい、親知らずが出てくることもあります。デンタルケアの知識を得て予防につなげましょう。

予防のポイント
  • 定期健診でお口の中をチェックしてもらいましょう
  • 顎やかみ合わせに異常を感じたら早めに相談しましょう

成人期(20~40歳)

歯周病予防が重要になる時期です。妊娠を予定している方は事前の健診をおすすめします。

予防のポイント
  • 毎日のセルフケアを続けましょう
  • 虫歯だけでなく歯周病についても知識を持ちましょう
  • 定期健診を活用しましょう

壮年期(40~60歳)

虫歯や歯周病に加え、歯の黄ばみなど審美的なお悩みも増える時期です。ホワイトニングやデンタルエステも選択肢になります。

予防のポイント
  • セルフケアに加えて、定期的にプロフェッショナルケアを受けましょう
  • 美しさも含めた口腔ケアを意識しましょう

高齢前期(60~65歳)

定年や生活環境の変化とともに、心身のバランスが変わりやすい時期です。歯の本数が減っていなくても、かむ力や唾液量が低下することがあります。歯周病や口腔乾燥症、義歯の適合不良などが目立ち始めるため、生活習慣と合わせて口腔ケアを見直すことが大切です。

予防のポイント
  • 定期健診で歯周病やかみ合わせをチェックしましょう
  • 唾液を意識したケア(水分補給や口腔体操など)を行いましょう
  • 義歯を使用している場合は、定期的に検診を受けましょう

老年期(65歳以上)

「80歳で20本以上の歯を残す」ことは、ただ歯を維持するだけではなく、しっかり噛めること、自然な笑顔で会話できること、そして健康寿命を延ばすことにつながります。

当院では、老年期の患者さまに向けて、
単に虫歯や歯周病の治療をおこなうだけでなく、
口腔機能の維持・回復に力を入れています。

噛む力・飲み込む力・話す力は、全身の健康や認知症予防、生活の質に直結するためです。歯を失った場合も、入れ歯・ブリッジ・インプラントなどの補綴治療で噛む機能を回復し、食事を楽しみ、笑顔を取り戻せるようサポートします。

予防のポイント
  • 定期的な予防歯科を継続し、歯と歯ぐきの状態を長く守りましょう
  • 補綴物に違和感があれば早めに調整しましょう
  • 噛み合わせや咀嚼機能を維持して、栄養や全身の健康を守りましょう
  • 「噛む・話す・飲み込む」などの口腔機能低下は早めに気づいて、リハビリやトレーニングを行いましょう

小さな頃からの積み重ねが未来の歯を守る

しっかり噛めること、そして一本でも多く自分の歯を残すことは、健康で豊かな生活を送るために欠かせません。

けれど、それは歳を重ねてから急に始めればよいものではなく、乳幼児期からの予防の積み重ねがとても大切です。小さな頃の生活習慣や定期的な歯科受診が、将来の歯を守る基盤となります。年代ごとの特徴を踏まえながら「今できること」に取り組むことが、一生涯にわたり自分の歯で食べ、笑える喜びにつながります。歯やお口の健康について気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽に晃司歯科医院までご相談ください。

06-6393-8282

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